春好万流

博多随一の老舗 人形のごとう

  • 所在地:福岡市中央区清川1丁目11-3
  • TEL:092-531-1510
  • FAX:092-531-1646
  • 定休日:毎週日曜日
  • 営業時間:9:30〜18:30
  • HP:http://www.hakataningyou.com

日本の伝統工芸品が注目される今、是非訪れて欲しいのが、
昭和2年創業、博多唯一の博多人形専門店「人形のごとう」だ。

店内に展示された博多人形はガラスケースに入っておらず、じかに博多人形のあたたかみを感じ取ることができる。それは「ガラス越しよりも、ダイレクトに見た方が何倍も良さがわかる。上薬を塗らずに焼き上げる博多人形の特性で素焼きの土の温かさを直接感じて欲しい」と言う、博多人形をこよなく愛する三代目店主、後藤和範さんのこだわりだ。

こだわりの作家の作品や店のオリジナル人形の販売をはじめ、お客さんからのオーダーも受けている。企画、制作には後藤さんが自ら携わり、豊富な知識と経験でお客さんの希望にあった作品を作りあげていく。後藤さんは「子供の頃から自分は博多人形屋さんになるんだと思っていた」と言うほど博多人形に憧れ、「博多人形にかける愛情は誰にも負けない」と言いきる強い信念を持っている。だからこそ、博多人形の伝統を守りながら、新しい創造力と感性を伝えたいと、オーダー制作を始めたのだ。節句や七五三、結婚式など大切なワンシーンを、あたたかみのある博多人形に映し出す。受け取った人にとって世界に一つの逸品になることは言うまでもないだろう。最近では、若い男性が彼女へのプレゼントに博多人形を購入することも多いそう。その際は、かならず作家が作品に込めたメッセージを伝えるという。作り手の深い思いを知ると、受け取った人の人形への思い入れも深くなるからだ。

博多人形を末永く大切にして欲しいとの想いから、博多人形の修理も行っている。傷や破損した部分の修理はもちろん、欠けて紛失した部分の復元も可能だ。「人形のごとう」で、博多人形に対する熱意と細やかな心遣いを感じて欲しい。

(取材・文/冨永陽子 写真/比田勝 大直)



店主の後藤和範さん、孝子さん。
優しい笑顔で出迎えてくれる

人間の目線に合わせた高さで人形を展示。
「ベストのアングルで見てほしい」と後藤さんは語る

お客さんのオーダーで写真をもとに制作。
桃のはちまきをキリリと締めた桃太郎姿が可愛い