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プロジェクト

酒「晴好 Haruyoshi」 01 ついに登場!

まちが造ったオリジナルの日本酒

「そうだ、はるよしのお酒を造ろう!」。

 都心部にありながら細い路地も多く残り、その通りを彩るように飲食店が軒を連ねる「はるよし」エリア。この10年でまちの姿はかなり変化したが、今も残るアナログ感が、人と人との繋がりを生み、訪れる人を温かく包んでくれる。そんなまちが大好きな私たちも、これまで「晴好夜市」や「晴酒はしご」「劇団晴好」など、さまざまなプロジェクトを通じてたくさんの人との縁を結んできた。

 飲食店はもちろん、福岡の酒蔵さんとの交流を通じて、改めて福岡の酒力を知り・味わい・楽しんできたが、せっかくならこの魅力をもっと多くの人と共有できないだろうか。そして、まちおこしも兼ねつつ、福岡の酒に興味を持つ機会を、私たちならではの形で生み出したい。美食の町「はるよし」に似合う素敵な酒を、福岡の酒蔵と一緒に造る。米も福岡産にこだわって、田植えも稲刈りも参加して、そのストーリーも共有して…メイドイン福岡のはるよしの酒を造ろう。できたらみんなで乾杯しよう。もっともっとワクワクの繋がりを広げよう。

 こうして動き出した酒「晴好」プロジェクト。2019年に立ち上がり、糸島の米農家・濱地さん、うきは市の酒蔵・「いそのさわ」の髙木さんの協力を経て、まずはプレ版を造ってみました!

プレ版が無事にできました!

…というのが昨年のお話。あまりにもかいつまんだので、詳しいストーリーは、こちらをご覧ください。

酒「晴好 HARUYOSHI」ストーリー プレ版 

NPO法人はるよし 編

米農家・濱地一好さん編

酒蔵「いそのさわ」・高木亮三郎さん編

コロナ禍で私たちができること

 2020年、待望のプレ版が完成し、数量限定ではあるものの販売もスタート。この活動を多くの人に知ってもらい、はるよしエリアの飲食店でも「まちのお酒」として味わってもらいたい。そしてついに始まる本格始動では、いろんな人に呼びかけて田植えや稲刈りにも参加してもらおう! …なんて、膨らむ夢に歯止めをかけたのが、新型コロナウイルス感染症の拡大だった。

 体験行事の一般参加呼びかけを断念したのはもちろん、飲食店の自粛も続き、描いていたストーリーとは違う結果に。それでも、周りの方々に少しずつ味わっていただいて、少しずつ知っていただいて。「おいしい!」と笑顔をもらえたことが、何より嬉しかった。

 しかし、私たちNPOはるよしが主宰するイベント「晴好夜市」や「晴酒はしご」などが中止を余儀なくされたことで、活動収入も激減(いや、ほぼ皆無)。それは仕方のないこととはいえ、本格始動の酒づくりを控え、どうしたものか。「今年は見送るか…」という考えが頭をよぎる中、パートナーである酒蔵「いそのさわ」の髙木さん、米農家・濱地さんにも意見を聞いてみることに。

髙木亮三郎さん
濱地一好さん

 実は飲食店自粛の余波で酒の出荷量も大きく削減し、聞けば多くの酒蔵が苦しんでいるという。それは翌年の醸造量が減ることにつながり、酒米農家にももちろん影響する。だったら、こんな時だからこそ造るべきかもしれない。本当に微力だけど、それが私たちができることなのかもしれない。最終的に背中を後押してくれたのは、濱地さんや高木さんの言葉「なにより楽しいから。一緒に参加して造りたいです!」だった。

酒「晴好」01は、かなり「トクベツ」なのだ

 こうして2020年も、プレ版と同様にスタッフ・関係者のみで田植え・稲刈りを行い、秋には濱地さんが丹精込めて育ててくれた立派な酒米「山田錦」が収穫できた。次は「いそのさわ」へバトンが渡され、どんな酒を造るか相談していく…のだが、まず高木さんの話を聞いて驚いた。

 「麹も酵母もプレ版とは違うものを使いますが、今回は造り方も特別にします」。少量生産で手作業なのはプレ版も同じだが、今回、一番手間のかかる搾り方である「袋吊り」にするという。これは、醪をいれた酒袋を吊るし、自然の重力で落ちる雫を集める方法。とれる量が少ないためとても貴重で、高級酒や鑑評会用の酒に主に用いられる手法だ。「この酒を味わう人に、とにかく喜んでほしい。だから杜氏や蔵人の技を注ぎ込みます」。普段穏やかな面持ちの髙木さんのまなざしの奥に、熱い意気込みを感じて泣きそうになった瞬間であった。

 そしてついに2021年2月、酒「晴好」01が誕生。ラベル貼りのお手伝いを兼ねて酒蔵見学へ行き、待望の試飲の時が訪れた。お猪口にそそぐと、ふわっと広がる上品で華やかな香り。味わいはふくよかなのに、余韻はすっきり(…巧みな表現技術を持ち合わせておらず、伝わりにくくてすみません)。

 プレ版と呑み比べることで楽しさが増してしまい、試飲の域を越えて「もう1杯だけ」が連発。気持ち的にも「最高の晴れ酒」を味わった。

販売箇所もちょっとだけ増えました

 プレ版は春吉の「友添本店」の実店舗とオンラインでの取り扱いだったが、01では少しだけ拡大。ぜひお近くの酒販店で入手を。ただし数に限りがあるので、事前に問合せが確実かも。

720ml 2200円(税込)

  • 友添本店      福岡市中央区春吉2-11-18/092-761-6027 
  • 小谷酒舗      福岡市中央区大名1-11-13/092-741-2924     
  • 備前福岡屋 カネヒコ酒店 福岡市南区曰佐4-11-12/092-582-1222     
  • 後藤酒店      久留米市田主丸町恵利1149/0943-73-1333     
  • 吉塚酒店      福岡市博多区吉塚3-15-10/092-622-4335   
  • トライアングル 治郎丸店  福岡市早良区次郎丸3-24-13/092-865-8616
  • トライアングル原田店    福岡市東区原田3-6-19/092-611-2559

また、はるよしエリアの飲食店でも飲める店があるので、FBやホームページのチェックを♪ この状況が落ち着いたら、もっと広くご案内できると思うので、ぜひお店自慢の一品と一緒に味わってみていただけたら、本当に嬉しい限りです

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Instagram  sake_haruyoshi

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