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酒「晴好 HARUYOSHI 02」 ストーリー「篠崎酒造」編

はるよしのオリジナル日本酒を造る、酒「晴好 HARUYOSHI」プロジェクト。福岡のいろいろな酒蔵の魅力を知ってほしいという想いから、各回パートナーとなる蔵元が変わりバトンを受けついでいくのが大きな特徴です。

プレ版と01を担ってくれた「磯乃澤」に続き、今回の02でタッグを組んでくれたのは、福岡県朝倉市の篠崎酒造。NPO法人はるよしが企画・開催してきた呑み歩きイベント「晴酒はしご」でも積極的にイベントに参加してくれるなど、やる気と行動力に満ち溢れた姿勢が印象的な蔵元です。

歴史を繋ぐために挑み続ける

江戸時代後期に清酒製造をスタートし、220年の歴史を持つ「篠崎」があるのは福岡県中南部・筑後地方の朝倉市。九州最大の筑後川が流れ、川の周辺には田園地帯が広がる風光明媚なエリアで、林檎や柿、ぶどうや梨など多彩な果物の産地としても知られています。

朝倉市のシンボル・三連水車

麹を使ったさまざまなお酒造りに取り組む篠崎酒造ですが、なかでも全国的に有名なのが「国菊のあまざけ」。長年培ってきた麹造りの技術を最大限に活かし、原料に発芽玄米や黒米を使用したものから米麹100%の甘酒までが種類も豊富。免疫力を高める健康効果への期待もあってここ数年は特に人気となっています。

でも、甘酒だけで満足しないのが「篠崎」のすごいところ。長期熟成させた古酒「千年の眠り」に代表される焼酎、焼酎や梅酒をベースにしたリキュール、クラフトジン、さらに最近ではウイスキーにも着手するなど、挑戦の一手が留まりません。しかも片手間ではなく、それぞれを造り手のエキスパートが担いすべてに全力投球! 「誰もやっていないことを追究する」。これが「篠崎」のモットーであり、強みなのです。

株式会社篠崎 ウェブサイト

「伝統の国菊」と「革新の比良松」。酒造りへの心意気

日本酒だって例に漏れず。地域に愛されながら100年以上続く伝統のブランド「国菊」を醸しながら、100年ぶりに新たなる革新のブランド「比良松」を送り出しました。「比良松」は地産にこだわり、九州の特約農家がつくった山田錦と地元の地下水を使い、地元の蔵人が醸すというのがコンセプト。それでいて時代に応じて変化するニーズをくみ取り、酒質や技術を更新していきます。

「日本酒は嗜好品であり、嗜好は本来時代とともに移り変わるものだから」。そう話すのは、蔵の跡取りとなる次期8代目の篠崎倫明さん。挑戦の枠を拡げながらも、清酒蔵としてスタートしたアイデンティティーは確固たるもの。よりたくさんの人に愛される日本酒造りへの気概は不変です。

なぜ酒「晴好」プロジェクトに関わろうと思ったか

ところで、初めて酒「晴好」プロジェクトの話を持ち込んだ時、篠崎さんのあまりの即諾ぶりに「本当に?」と何度も聞き返してしまった私たち。OKした本音を聞いてみました。

「だって、面白そうな試みでしょ(笑)。それに、篠崎の日本酒事業はちょうど杜氏が世代交代した時期で、技術は継承されているものの、自分たちの日本酒にどういうものが求められているのかを、改めて理解する必要があると思っていたんです。NPOはるよしのみなさんは年齢や職業もさまざまながら、お互い対応な立場で“楽しいこと”に取り組んでいる。このプロジェクトを通じて、はるよしの人たちと交流しながら篠崎らしい酒の本質に向き合う機会を得ることがプラスになると思ったんです」

篠崎 経営企画部長の篠崎倫明さん

さらに、お酒を手にとってもらう環境づくりを積極的に手掛けてきたという背景もあるよう。

「若い人たちにも、もっとお酒に触れてもらう接点を増やしたい。試飲ができる機会を生み出したり、話題をつくったりしながら、気軽に味わって“おいしい、楽しい”という輪を広げていくことに、どんどんチャレンジしていきたいから」

日本酒に触れるきっかけはなんだっていい。私たちが求めているのも、もっと身近な日本酒の立ち位置。酒質について細かく語るうんちくよりも、「あ、これ好きかも」という推し酒との出会いの場や機会を増やしたいという想いがマッチしたのだと思います。

ジャズを聴きながら育てたお酒「晴好」

田植えや稲刈りなどの酒米づくりを一緒に行い会話を重ねる中で、篠崎チームも私たちも、酒「晴好 02」への期待と愛情がどんどん膨らんでいきました。酒米が蔵人の手に渡り醸造がはじまってからは、日々「晴好・成長日記」が届き、いかに丁寧に造ってくださっているかを実感。

お酒には造り手の人となりが表れると思いますが、現場を訪れて知ったエピソードもありました。杜氏の田籠信明さんはジャズをこよなく愛すお方で、はるよしと聞いて最初に浮かんだのは昔足を運んだジャズバーだったそう。

「特に好きなのは、ジャズボーカリストの女王と呼ばれているダイアナ・クラール。とっつきやすく、しなやかでアンニュイな魅力を持つところは、はるよしの町と共通点があるかもしれません」。

こうしてできあがった酒「晴好 02」は、おだやかな香りながら旨味があり味わい深い仕上がりに。後味はすっきりで、食事が美味しくなるお酒という印象です。自由な演奏で一期一会とも言えるメロディを楽しむジャズミュージックのように、いろいろな料理と合わせて味わいの変化を楽しんでもらえたら。

日本酒「晴好 HARUYOSHI 02 」720ml【本数限定!】2200円(税込)

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